Step On Your Thinking〜呪いを解く呪文

過大評価されてるものって、世の中に多すぎると思う。

残業、今日2時間しか寝てねぇや、1日12時間勉強しました、年功序列、などなど。実はそれってどうなの?っていうものはよく現れる。

それと似た考えで、「よく考えて」っていうのは呪いだ。もちろん、考え抜いて出るいい答えはあると思う。最初に出た考えが、常にベストだとは全く思わない。考えた末に改善した人たちは、本当に「よく考えた」だけなのか。それは違う。沢山の考えの間に「行動」が挟まっているはずだ。実際に腰をあげて、試してみる。そこからああでもない、こうでもないとまた考え、これなら良くなると出た答えを試して…という繰り返しなはずだ。なのにそれを誤解して、「よく考える」っていうこと自体がいいことのようになってしまっている。これはいかん。

自分はその呪いにしっかり囚われてしまっていた。

まずしっかり考えてからでないと行動できないと思い込んでいたので、フットワークが重い。トライすることに億劫になってしまい、最初の考えで正解を出そうとする。そうすると今度は考えることのハードルも上がり…綺麗な円形の、お手本のような悪循環だ。

ただ、どんな呪いにも呪文というのがある。呪いを解いてくれる魔法の言葉的なアレだ。それは簡単で、

「とりあえずやってみよう」

という一言だけだ。どんなに難しく見えることも、とりあえず行動してみる。考えるのはそこからなはずだ。

事情によりここでは詳細を書けないのが大変申し訳ないが、自分もある経験でこれを学んだ。

生活を大切にするためだったとは言え、気づいたら自分の理想とはだいぶ遠い場所にいた。どうにか抜け出さないといけないけれど、正規のルートでは抜け出せる道がない。もう無理かと思ったが、この際非正規のルートでもできることはなんでもやってみよう、ということでがむしゃらに「とりあえずやってみた」ら、正規のルートで抜け出すことができたのだ(非常に曖昧で申し訳ない…もし詳細が気になる人がいたら個人的に連絡下さい…)。

この経験を未来の自分のためにも、作品にして忘れないようにしたかった。そこで行動を連想させる靴下をベースにして、底に「THINKING」とプリントした。考えを踏んで、行動しようという洒落である(説明している時点で駄洒落だが)。

気分が前向きになるような明るい色。かつどんな服装と合わせてもまとまりやすい色、ということでエメラルドグリーンにした。

ダンスビデオの動画も、当時私の背中を押してくれていたVanessa Carltonの”Ordinary Day”を使用した(毎日聴きすぎて、2021年自分が最も再生した曲だった)。迷いの中で、ゆっくりだけど行動に文字通り踏み込んでいく様子を振り付けで表現した。

https://youtu.be/-jBL3Ee4fbA

あと、この呪文には、カッコで注意書きがある。

「とりあえずやってみよう(で、どんなに小さなことでも続けること)」

毎日全速力で走るなんて無理な話だ。だから、たまには1日1歩でもいい。もしかしたら1歩どころか、脚を上げるだけの1日があるかもしれない。でも、いいのだ。やめなければ。

「よく考える」ことが過大評価されているけど、「思い立ったが吉日」は絶対に過小評価されている。

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