
”状況に応じて、気のままに”
そんな意味がこの熟語にはあるそうです。
自分のブランドをつくるにあたって、これ以上ないベストフィットな名前だと思いました。
いつも自分は身勝手に、気分のままに動いてきました。周りの人たち(時には子供たちにまでも)に大人になってもらい、子供のように遊んできました。好きなことしかやっていませんし、好きでないことは上手くいきません。
幼稚園の時、折り紙の時間が嫌で数週間登園拒否をし出したあたりから、その片鱗は見えていたように思います(当時の先生、ごめんなさい)。そしていざ自分が子供達に英語を教える先生だった(今でも不自然すぎる事実にゾッとする)時には、慣れない授業も子供たち、というか小さな友達に助けてもらっていました。彼らの発想にどれだけ笑顔にしてもらったか!
今振り返っても、「生徒だった時、先生だった時、いっつも気ままに動いてきたんだなぁ」と呆れ&満足のハーフ&ハーフです。
なのでダンサーとして活動をしながらも、常に個人での作品作りや雑誌作りをしていました。とにかく何かを作るのが好きなんです。もちろん、ストーリーとメッセージを込めて。
幼い頃レゴで遊ぶ時も、自分で台本を作って、ワンシーンごとにポーズを取らせた人形やロボットを写真に撮って、自分で音楽をかけながら写真を見て…という具合にデジカメを酷使していたら母から怒られました。
怒られたり、迷惑をかけ続けていますが、やめられないんです。好きだから。申し訳なく思っていますが、周りの人達は諦めてくれています。ありがとう!
そんな中で、自由に創造する場所が欲しかったんです。その答えが、ブランドという形でした。そうすることで、様々な形の作品をまとめることができます。自分の好きなファッション、ダンス、写真、などなど。どれも「自分というフィルター」を通すことで、一貫した作品になると思ったのです。
その「自分というフィルター」とは、私が日々の生活から学んだことです。“Be In The Moment(その瞬間を生きる)”や、“Step On Your Thinking(考えるよりまず行動)”というこれまでの作品たちは、まさに毎日の生活の中で様々な奇跡が重なって教えてくれたことです。これらそれぞれのプロジェクトについても、これから順に書いていきますね。
偉そうに、だらだらと書きましたが。要は子供が外から帰ってきて、
「日時計っていう、太陽で時間が分かるものがあるんだよ」とか、「泥団子はさらさらした砂で磨くときれいになるんだよ」とか、初めて知ったことを報告してる感覚に近いんです。
自分は頭が良くないのですが、それでよかったと思います。ほんとうに。だって皆の「当たり前」は私にとって「革命」なのです。それらを自分の心から好きな形のプロダクトとして、このブランドでは作っていけたらと思っています。
そしてわがままを言えるなら、それらをいいと思ってもらって、使ってもらう。そしてそれらのプロダクトにそれぞれの思い出が上書きされたら、もう大成功だと思っています。いつかこれを読んで下さってるあなたの元に、私の自由気ままな「革命」をお届けできることを願っています。